体臭と遺伝の関係③脇がは遺伝する?

両親や兄弟に脇が体質の人がいる場合、自分も脇がになることがあるそうで、わきがの原因に遺伝も考えられるようです。

逆に言えば、脇がは生まれながらの遺伝で決まっているため思春期を過ぎてから体質が変わり、急にわきがになるというようなことはないという記述がありました。

脇がは、両親の遺伝に関係があること、また、脇がはアポクリン腺が原因のことから、手術でアポクリン腺を取り払うことで、脇がを取り除くことは過去記事に書きましたが
脇が体質の人が手術で、アポクリン腺を取り払ったとしても、子供への脇がの遺伝形質まで直すことはできないようです。

体臭と遺伝の関係について②魚臭症とは

魚臭症とは、読んで字の通り、体臭、口臭が魚のような臭いになる病気です。別名トリメチルアミン尿症とも言われているもので、酵素の代謝が不完全になることによってTMAという物質が体内に溜まり臭いが発生するようです。

魚臭症候群(fish odor syndrome)は常染色体劣性遺伝による先天性代謝異常です。

魚臭症の人は、尿まで魚の臭いがするのですが、口臭ガス測定器では判定できません。
吐いた息や尿からも腐った魚のような臭いがするのですから、周りの人に不快感を与えてしまうのは必至です。

体臭の原因としては、魚臭が残るたんぱく質のトリメチルアミンを無臭の副産物に転換する消化酵素である転換酵素遺伝子が欠けているために、肝臓におけるトリメチルアミンの酸化能力の欠除によって体内に蓄積されるのであろうと推測されております。

トリメチルアミンは、揮発性の刺激物質で、それを吸入した人は、眼、肺、上気道等に障害 を発し、かすみ眼、頭痛、咽頭痛、咳、吐き気、灼熱感、息苦しさ等の不快な症状が表れます。

体臭と遺伝の関係について①

腋臭を例にすると、腋臭が強い人ではアポクリン汗腺の量が多く、腋臭が弱いか全くない人では、アポクリン汗腺の量が少ないということが経験的に分かっています。

腋臭発生に関しては、アポクリン汗腺以外の要素も絡んでいますが他の要素をそのままにしておいても、大もとのアポクリン汗腺を除去すれば、ワキガ臭が大幅に軽減されることは事実のようです。

アポクリン汗腺の量が多いか少ないかは、その人のもって生まれた体質によって決まります。そして、この体質の多くは、遺伝することが知られています。腋が体質の人が親を恨んでしまうのも、あながち筋違いとばかりはいえない面もあるかもしれません。

魚臭症とは、読んで字の通り、体臭、口臭が魚のような臭いになる病気ですが。こちらも遺伝によるものとされています。